Get FREE Expedited Shipping and Scheduled Delivery with Amazon Prime. Additional Audio CD, March 5, 2003 options, 私は,ベートーヴェンが好きですが,ご多分に漏れず2番や4番は敬遠しがちでした。しかし,このクライバー盤はいいですね。勢いがあります。一回聴いて「もい,いいや」というCDもたくさんあるけど,これは「また聴いてみたい」と思わせる演奏ですね。「速すぎる」という声もありますが,そこはその人の好みとしか言いようがないでしょう。だから,クラシックは面白いんですよ。, 学生時代初めてこの演奏を聴いた時の驚きは今でも忘れられないですね、そして生で聴いた時の感動も。もうクライバーの演奏を生で聴くことはできないんですね。残念・・・, 発売当時、4番1曲で1枚か!と驚いたものでした。針を下ろしてみると、まず第1楽章の異様に遅い序奏部に引き付けられ、主題提示部の怒涛のような猛スピードには本当にびっくりさせられました。この部分の短いクレッシェンドがこの演奏の真骨頂でしょう。, 大好きな指揮者カルロス・クライバーは指揮姿も、音楽の形も、とにかく格好イイ。カルロスのベートーヴェンは正規盤では4、5、6、7番が出ているが、最も成功しているのがこの4番ではないだろうか。, ブルーノ・ワルターの優美で美しい響きの4番が好きだった。だから、ベートーベンの奇数番号の交響曲を振るクライバーは格好いいだろうと思うが、4番というのは想像できなかった。このCDを聴くまでは。, 他のレビューを読んでこのCDを購入。1楽章の前頭部の印象から、その後の展開が大いに期待できると思った。. 今回はベートーヴェンの交響曲第4番についてお話したいと思います。 本交響曲はスケッチ帳の紛失のため正確な作曲時期は不明ですが、1806年夏ごろから本格的な作曲が始められています。この年はベートーヴェンの創作意欲が旺盛な時期であり、この作品も比較的短期間に仕上げられている。 ベートーヴェンの、あまりにも有名な交響曲 第5番 ハ短調〝運命〟。 今回は、第2楽章から最後まで聴きます。 交響曲第4番、第7番 フルトヴェングラー&ベルリン・フィル(1944) - ベートーヴェン(1770-1827)のページをご覧の皆様へ HMV&BOOKS onlineは、本・CD・DVD・ブルーレイはもちろん、各種グッズやアクセサリーまで通販ができるオンラインショップです。 Prime members also enjoy unlimited streaming of Movies & TV, Music, unlimited photo storage and more. dg。pocg 2349。カップリングはピアノ協奏曲第4番(ハンゼン)。11:16, 12:08, 5:42, 7:01 このほうが、下のライヴよりも音質・演奏ともに自然である。 西ドイツに残されたマグネットフォン録音から比較的早い時期にdgがリリースしていたものである。 1814年 2月27日、交響曲第7番などとともに初演。 7番のほうに人気が集中したのに対しベートーヴェンは「聴衆がこの曲(8番)を理解できないのはこの曲があまりに優れているからだ」と語ったと … ベートーヴェン交響曲第9番名盤!トランペット吹きが選ぶ決定盤はこれだ! 2017年6月14日; 生涯最後の交響曲!ベートーベン交響曲第9番第4楽章を解説します! 交響曲第4番は、交響曲第5番の前年の1807年に初演されている。ベートーベンは第5交響曲の作曲を中断して完成させている。ロマン・ロランの指摘するいわゆる「傑作の森」期の初期にあたり、彼の「ロマン」の発露が示されている。 There's a problem loading this menu right now. Beethoven: Symphony No. 第1楽章冒頭の自筆譜 自由・平等・博愛を追求した作曲家. ベートーヴェン:交響曲第7番 (Beethoven: Symphony No.7). 4: Composing for all eternity | Gardiner and the ORR on Beethoven's Symphonies, 【Apple Music のおすすめ】ブログ中の 試聴プレイヤーは、Apple Music会員としてログインすると全曲を聴くことができます。Apple Musicは、完全に広告なしで、オンラインまたはオフラインで5,000万曲以上を聴くことができます。特にクラシックの収録曲は充実しており、同じ曲を様々な演奏者、録音で聴き比べることができ、CDを買うより相当にお得です。料金は定額制で学生¥480/月、個人¥980/月、ファミリー¥1,480/月です。, 当サイトはGoogle及びGoogleのパートナー(第三者配信事業者)の提供する広告を設置しております。その広告配信にはCookieを使用し、当サイトへの過去のアクセス情報に基づいて広告を配信します。, DoubleClick Cookie を使用することにより、GoogleやGoogleのパートナーは当サイトや他のサイトへのアクセス情報に基づいて、適切な広告を当サイト上でお客様に表示できます。, お客様は下記のGoogleアカウントの広告設定ページで、インタレスト ベースでの広告掲載に使用される DoubleClick Cookie を無効にできます。また aboutads.info のページにアクセスして頂き、インタレスト ベースでの広告掲載に使用される第三者配信事業者のCookieを無効にできます。, その他、Googleの広告におけるCookieの取り扱い詳細については、Googleのポリシーと規約ページをご覧ください。, suganneさんは、はてなブログを使っています。あなたもはてなブログをはじめてみませんか?, Powered by Hatena Blog Instead, our system considers things like how recent a review is and if the reviewer bought the item on Amazon. © 1996-2020, Amazon.com, Inc. or its affiliates. ベートーヴェン:交響曲第4番&第5番「運命」が交響曲・管弦楽曲・協奏曲ストアでいつでもお買い得。当日お急ぎ便対象商品は、当日お届け可能です。アマゾン配送商品は、通常配送無料(一部除く)。 ベートーヴェン 交響曲第2番名盤試聴記 朝比奈 隆/大阪フィルハーモニー管弦楽団. Please try again. There was an error retrieving your Wish Lists. 1811年から1812年にかけて作曲。この楽曲は始めから終わりまでリズム感に溢れている音楽です。『田園』で実験した5楽章制や楽章にタイトルを付けるなどの改革をやめて、交響曲の原点である4楽章制に戻って、新たな交響曲を作曲しました。 ちなみに交響曲第6番「田園」も「運命」と同じ演奏会で初演されています。 「運命」が完成する前に、後から作り始めた交響曲第4番が完成しています。 そのことからも「運命」への強い思いが感じとれます。 好調な恋愛が作曲を長引かせた! To calculate the overall star rating and percentage breakdown by star, we don’t use a simple average. 4, Leibowitz & RPO (1961) ベートーヴェン 交響曲第4番 レイボヴィッツ It also analyzes reviews to verify trustworthiness. ベートーヴェン(ベートーベン)『交響曲 第4番 変ロ長調』の解説、感想とおすすめ演奏、名盤の紹介。 孤独のクラシック ~私のおすすめ~ クラシックおすすめ曲のご紹介と、歴史探訪のブ … ベートーヴェンの交響曲第4番は1806年に作曲され、1807年3月に初演された。かつてシューマンは、有名な第3番と第5番の間に生まれたこの作品を、「北欧の2人の巨人に挟まれた清楚可憐なギリシャの乙女 … ベートーヴェン:交響曲全集ii~第4番・第5番「運命」・第6番「田園」が交響曲・管弦楽曲・協奏曲ストアでいつでもお買い得。当日お急ぎ便対象商品は、当日お届け可能です。アマゾン配送商品は、通常配送無料(一部除く)。 Your recently viewed items and featured recommendations, Select the department you want to search in. 作品ベートーヴェン:交響曲第4番 ロ長調 作品60 &第6番 へ長調 作品68(田園)ベルリンフィルハーモニー管弦楽団ヘルベルト・フォン・カラヤン状態中古品ですがCD盤面には傷もなく綺麗な状態です。 Unable to add item to List. ベートーヴェン 交響曲第5番ハ短調op.67 名盤(ステレオ録音編)(2010.10.02) ベートーヴェン 交響曲第5番ハ短調op.67 名盤(モノラル録音編)(2010.09.25) ベートーヴェン 交響曲第4番変ロ長調op.60 名盤(ステレオ録音編)(2010.09.20) 指揮:パーヴォ・ヤルヴィ(Paavo Järvi, 1962年- ) 演奏:ブレーメン・ドイツ室内フィルハーモニー管弦楽団(ドイツ・カンマーフィルハーモニー・Die Deutsche Kammerphilharmonie Bremen) ベートーヴェン:交響曲第4番が交響曲・管弦楽曲・協奏曲ストアでいつでもお買い得。当日お急ぎ便対象商品は、当日お届け可能です。アマゾン配送商品は、通常配送無料(一部除く)。 今日はベートーベンです。ベートーベンの映画としては2つ有名な物があるのですが、交響曲第9番が好きなのでたっぷりこの曲を聴けるこっちにしました。因みにもう一つは… ブログを報告する, ベートーヴェンが鍵盤上で目指したものとは。『ピアノ・ソナタ 第2番 イ長調 & 第3番 ハ長調 作品…, 〝ピアノの新約聖書〟の第1章。ベートーヴェン『ピアノ・ソナタ 第1番 ヘ短調 作品2の1』, ベートーヴェンの記念すべき「作品1」。『ピアノ三重奏曲 作品1 第1番 変ホ長調』, ベートーヴェンが鍵盤上で目指したものとは。『ピアノ・ソナタ 第2番 イ長調 & 第3番 ハ長調 作品2-2,3』. 交響曲第4番を作曲した時期は、ベートーヴェンが積極的に作曲をした時期でもあります。 交響曲第4番も同様に短期間で作曲されています。 またこの頃のベートーヴェンは恋愛も好調で、曲調にもそれが表れています。 交響曲第4番は、交響曲第5番「運命」より遅く作曲を始めたのですが「運命」より先に完成しています。 「運命」は置いといて、4番を先に仕上げたわけです。 これも恋愛が上手くいっていることが関係しているのかもしれません。 「運命」に比べると、4番はとても暖かみのある音楽です … ドイツの名門レーベル、オルフェオによる日本オリジナル企画`オルフェオ・ベスト・コレクション(全10タイトル)`。カルロス・クライバー指揮、バイエルン国立管弦楽団演奏による1982年、ミュンヘンでのライブ録音盤。 (C)RS. ★★★★★ 一楽章、遅いテンポで揺ら揺らと揺れるような冒頭です。軽快な部分もテンポは遅く弾むような感じではありませんが表現が豊かで、聴き手をグッと引き込むような力があります。一つ一つの音に力があって、音楽を刻み込むような表現力です。ダイナミックの変化も大きく、トゥッティの分厚い響きはさすがです。 二楽章、心地よい歌があって、音楽がとても有機的です。ウィーンらしい音の開かない美しいクラリネット・ソロです。色彩感も濃厚ですし、表現も一音一音刻み付けるように濃厚で … After viewing product detail pages, look here to find an easy way to navigate back to pages you are interested in. 交響曲第6番 ヘ長調 (こうきょうきょくだい6ばん ヘちょうちょう)作品68は、ドイツ 古典派の作曲家 ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770年 - 1827年)が1808年に完成させた6番目の交響曲。 作曲者によって『田園(ドイツ語: Pastorale )』の標題が付されている。 | ベートーヴェン:交響曲第4番変ロ長調 op.60 ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調 op.92 水戸室内管弦楽団 小澤征爾(指揮) 録音時期:2014年1月17日(第4番)、5月25日(第7番) 録音場所:水戸芸術館コンサートホールATM ベートーベン(ベートーヴェン)「交響曲第9番ニ短調Op.125」の記事一覧. 概要. ベートーヴェン : 交響曲第4番&第5番 「運命」が交響曲・管弦楽曲・協奏曲ストアでいつでもお買い得。当日お急ぎ便対象商品は、当日お届け可能です。アマゾン配送商品は、通常配送無料(一部除く)。 第4交響曲は、第3番「英雄」と、第5番「運命」の間の曲なので余り目立たない存在です。そのうえ副題も付いていないので尚更です。けれども、この曲は大変素晴らしく、実に魅力的だと思 … ★★★★★ 一楽章、ここでも、堂々したたたずまいが一貫している。 交響曲の他の巻も、新資料の発見による校訂のやり直しなど様々な問題を抱えている。以来交響曲の巻は10年以上出版が無く、2013年にようやく再告知、4番とともに交響曲第2巻として刊行が実現した。同年末に5・6番を収録した第3巻も刊行された。 Please try again. 〝のだめカンタービレ〟の再放送に引かれ、ベートーヴェンの時計をどんどん進めて1812年のシンフォニー第8番まで行ってしまいましたが、時を1806年に戻したいと思います。, ダイム伯爵未亡人ヨゼフィーネとの熱烈な恋愛中、ピアノ・コンチェルト第4番やヴァイオリン・コンチェルトなど、あま~い傑作をたくさん創っていた頃です。, そんなロマンティックな気分のなか生まれたシンフォニーが、第4番 変ロ長調 作品60です。, ベートーヴェンの9曲のシンフォニーは、重厚な〝奇数曲〟と軽快な〝偶数曲〟に分けられ、偶数は前回の第8番のようにちょっと軽く見られがちで、この第4番もその代表のようなものです。, シューマンがこの曲を『北国のふたりの巨人に挟まれた清楚可憐なギリシャの乙女』と評したのはあまりに有名で、この曲には〝乙女〟という愛称がついているかのようです。, 〝北国のふたりの巨人〟というのは、シンフォニー第3番〝エロイカ(英雄)〟、第5番〝運命〟のことですが、トールとかテュールといった北欧神話の荒ぶる神々に例えているのでしょう。, しかし、乙女チックなのは変ロ長調という調性のなせる業で、全体としては、のけぞってしまうほどの激しさと力強さを持っている曲です。, ベートーヴェンは、音楽界の革命というべき〝エロイカ〟を作曲したあと、次作としてハ短調のシンフォニーに取り掛かります。, これが〝運命〟になるわけですが、その作曲と平行して、この変ロ長調も書き進めていました。, もしかすると、ベートーヴェンはこの曲を〝運命〟との2曲セットで構想していたのかもしれません。, 1805年春、〝エロイカ〟の初演のあと、伯爵夫人ヨゼフィーネは、オーストリアに侵攻してくるナポレオン軍の戦火を避けて、ベートーヴェンとの恋に後ろ髪を引かれるようにウィーンから離れます。, ベートーヴェンも8月下旬から、パトロンのひとりであるカール・アロイス・フォン・リヒノフスキー侯爵(1761-1814)の誘いで、シュレージエン(シレジア)のトロッパウ(現オパヴァ)近郊、グレーツ(現フラデツ)の侯爵の居城に滞在していました。, リヒノフスキー侯爵は、モーツァルトの後援者としても知られ、1789年には彼を誘ってベルリンへの演奏旅行に連れ出しています。, 侯爵はモーツァルトに経済的援助をする一方、お金も貸していましたが、モーツァルトがいっこうに返さないのでついにブチ切れ、彼を告訴しました。, 裁判所は、モーツァルトに1435フローリンを返済するよう判決を下しましたが、彼はその数週間後に死去してしまいます。, どうせ援助するなら最後までしてあげたらいいのに、と思いますが、借りたお金は返さないといけませんから、侯爵を責めるわけにもいきません。, 侯爵は、モーツァルトと同様にベートーヴェンをベルリンやプラハに連れていき、その名声を高めるのに大きな役割を果たしています。, 1800年からは、ベートーヴェンが定職につくまでという約束で、年金600フローリンを支給しています。, 侯爵の領地のあるシュレージエン(シレジア)は、今はほぼポーランドの一部になっていますが、古来、その豊かさから諸国係争の地で、ボヘミア王国の一部だった時期もあります。, マリア・テレジアが女性の身でハプスブルク家の当主を継ぐと、これに諸国が反対したのに乗じて、かねてこの地を狙っていたプロイセンのフリードリヒ大王が侵攻して占領してしまいます。, これを取り戻すため、マリア・テレジアは宿敵フランスと同盟を結び、七年戦争となりますが、最終的にはかなわず、シュレージエンの地はプロイセン領となります。, しかし、リヒノフスキー侯爵はハプスブルク家の侍従として仕えていますから、オーストリアとの縁が切れたわけではなさそうです。, 第4シンフォニーをはじめとする一連の傑作は、そんな侯爵の居城で至れり尽くせりの環境で書かれたのです。, ベートーヴェンは、シュレージエンからライプツィヒの出版社ブライトコップフ&ヘルテル社に『新しい3つのヴァイオリン四重奏曲(ラズモフスキー四重奏曲)、新しいピアノ・コンチェルト(第4番)、新しいシンフォニー(第4番)、オペラ・スコア、オラトリオは直ちに提供することができます。』と書き送っています。, 9月中旬に、侯爵はベートーヴェンを、同じシュレージエンに領地をもつフランツ・フォン・オッペンスドルフ伯爵の居城に連れていきます。, そしてベートーヴェンの大ファンで、歓迎のため第2シンフォニーを演奏して迎えたほどです。, ベートーヴェンは作曲中の新しいシンフォニーを、出版社に渡す前に、伯爵に売ることにしました。, 『お約束したシンフォニーにつきましては、目下のところあなたに手渡すことができません。というのは、さる高貴なお方がそれを私の手元から持っていかれているからです。しかし、半年後にそれを私が出版する権利は確保してあります。』, さて、これだけベートーヴェンを助けたリヒノフスキー侯爵とは、いったん喧嘩別れとなります。, ウィーンはナポレオン軍に占領されてしまい、侯爵も館にフランス軍将校を招いて接待します。, 侯爵はそこで、さらに演奏を強要するような言葉を言ったらしく、ベートーヴェンは怒り狂って、荷物をまとめ、雨の中、城から出て行ってしまいます。, 夜道をトロッパウまで歩き、そこで馬車に乗ってウィーンの自宅に戻り、着くやいなや部屋に飾ってあった侯爵の石膏像を叩き壊した、という逸話まで残っていますが、真偽のほどは分かりません。, ただ、当時抱えていたアパッショナータ・ソナタ(熱情)や、ラズモフスキー四重奏曲の自筆譜には雨に濡れた跡が残っています。, パーティーの余興を強要され、大いにプライドを傷つけられたのでしょうが、侯爵はその後も年金は打ち切らず、ベートーヴェンへの支援は続けていました。, そんなエピソードから、この侯爵は後世あまりいいイメージを持たれていませんが、私たちがモーツァルトやベートーヴェンの素晴らしい曲を聴けるのも、こうしたパトロンたちのお陰であることは間違いありません。, 何度も言いますが、今、芸術にここまでお金を出せる個人、企業、団体、国家があるでしょうか。, 一方、ベートーヴェンが、王侯貴族からの援助を当然とし、へりくだることなく、逆に反抗していた姿は、新時代の芸術家像として、実に興味深いものがあります。, ベートーヴェンの曲には、そんな矜持と自信があふれていて、聴く我々を高めてくれるのです。, Ludwig Van Beethoven:Symphony no.4 in B flat major, Op.60, 第4番は、編成を拡大し、その長大さで音楽の歴史を変えた第3番〝エロイカ〟の次作としては、編成は第2番とほぼ同じ、いやフルートが1本になった分むしろ小さくなっています。序奏がついていることもあって、一見後退したような印象もありますが、その内容は、冒頭の響きからして新しい世界を切り開いています。, 全楽器で始まりますが、主音はなんとピアニッシモ。不安げで混沌とした雰囲気は、ハイドンの『天地創造』の開始、あるいは『四季』の夜明け前を思わせます。テーマは、やがて始まる速い主要部を予告しながら、神秘的な和音を響かせ、不思議な転調で推移していきます。, やがて、主要部を導入する高まりが2度あり、それがそのままのフレーズで主部に突入してます。これを最初に聴いたときの衝撃は忘れられません。こんなのあり?というほど大胆です。木管が楽し気に呼び交わし、ティンパニがリズムを刻む中、弦が元気いっぱい、縦横無尽に駆け回ります。なんという高揚感でしょう。音階を上行させながらクレッシェンドしていくくだりは、子供っぽさも感じますが、それこそがベートーヴェンがこの曲に込めた諧謔の精神です。, 展開部では、変ロ長調らしい気品も漂います。ティンパニのドラムロールを効果的に使っているのも斬新です。曲は最後まで元気いっぱいに走り、マラソンのゴールのように幕を閉じます。どこか、スポーツの香りを感じるのは私だけでしょうか。, このシンフォニーを〝乙女〟の印象にしているのは、この美しい第2楽章ゆえかと思います。落ち着いていて、万感を込めたような歌い出しにはうっとりしてしまいます。やがて、ティンパニの力強い響きが、その優雅さを打ち消しますが、その激しい部分の間々に、極めて抒情的な部分がサンドイッチのように挟まれているのです。これこそが、険しい谷間に咲く百合のようで、巨人に挟まれた乙女の印象です。, 巨匠カルロス・クライバーが、ウィーン・フィルとのリハーサルで、この伴奏のフレーズを〝テレーズ、テレーズ〟と演奏しろと指示したのに、オケは〝マリー、マリー〟としか演奏しないので、ブチ切れたクライバーは指揮棒を折って出て行ってしまい、公演をキャンセルしたという『テレーズ事件』で有名です。テレーズにしろ、マリーにしろ、女性の名前でこのフレーズを表現しているのが意味深なエピソードです。代打のロリン・マゼールは、『じゃあ、私はマゼール、マゼールでいってみようか(笑)』と言ったとか。, この楽章の魅力は、なんといってもメロディの移ろいにあります。時に熱く、時に切なく、まさに恋心のように流れていきますが、絶望の気配は感じられません。どこまでも幸せ感に包まれていきます。, 最後には、木管たちのカデンツァ風な歌に続いて、ティンパニの独奏が胸の鼓動をうつすがごとく響きます。, この緩徐楽章は、曲全体の中でも一番の長さをもち、このシンフォニーの核心を成しています。, メヌエットと題されることがありますが、ハイドンへの回帰ではなく、内容はスケルツォです。舞曲の性格は全くなく、迫力に満ちていて、〝運命〟の一楽章であってもおかしくありません。, トリオは、木管の愛らしいメロディに弦が呼び交わす牧歌的なものです。くすぐり合う恋人たちの上を鳥たちが舞うかのようです。, このシンフォニーには、中断された〝運命〟を予告する音型やリズムが散りばめられており、隠れた兄弟曲とみなすことができます。, 陽気でご機嫌なフィナーレです。遊び心いっぱいのテーマは、弦、そして木管に受け渡されながら元気に展開していきます。モーツァルトやハイドンのフィナーレと気分的には同じですが、ベートーヴェンはあえて不安定な不協和も盛り込んで、緊張感も与えているのが意欲的です。, 展開部はまるで、さらに緊迫し、まるで手に汗握るレースのクライマックスを見るかのようです。第3楽章とテーマのつながりもあり、シンフォニー全体の統一性をもたすという〝運命〟の試みがここでも行われています。, 最後は弦がざわめく中、木管が呼び交わし、一瞬の静寂をもたらし、サッと締めます。颯爽とした、実に爽やかな楽章です。, この曲の初演は1807年3月に、ロプコヴィッツ伯爵邸で、ピアノ・コンチェルト第4番、『コリオラン』序曲と同時に行われましたが、特にその評判は記録に残っていません。初演を報じた雑誌『豪華流行ジャーナル』も、個々の作品には言及せず、全体として『磨かれていないダイヤモンド』という、評価しているのか、していないのかよく分からない中途半端な批評を載せているに止まっています。, その後も19世紀を通じて、この曲の評価は、ベートーヴェンの他の曲の影に隠れ、相対的には低いものでした。ワーグナーも『冷たい音楽』と評しており、どこが?と思いますが、屈託のない陽気さが表面的に聞こえて、運命と闘うベートーヴェンのイメージと違うということでしょう。, しかし、第8番と同様、この曲はベートーヴェンの重要な一面、魅力を示していることは間違いありません。, Symphony No. 交響曲 第4番 変ロ長調 作品60 第3楽章:アレグロ・ヴィヴァーチェ - トリオ ウン・ポコ・メノ・アレグロ 00:06:01 ベートーヴェンは『運命』の方を先に手掛けていましたが、それをひとまず置いておき、1806年に『第4番』を一気に書き上げています。ベートーヴェンに何の心境の変化があったのでしょうか。ベートーヴェンはこの時期どうも恋愛中だったようです。 恋愛による感情の高ぶりが、曲想的に暖かみがある『第4番』の方を先に取り上げた理由の大きな要素ではないかと言われています。楽曲から感じ取れる優しさだったり暖かみであ… 指揮:パーヴォ・ヤルヴィ(Paavo Järvi, 1962年- ) 演奏:ブレーメン・ドイツ室内フィルハーモニー管弦楽団(ドイツ・カンマーフィルハーモニー・Die Deutsche Kammerphilharmonie Bremen)